歌ってみた品質向上講座②「それは自分のスキルに合った曲ですか?」

DTM/音響関連

※こちらは2020年に公開した記事を加筆・訂正してお届けしています。

桃莉瑠衣です。ご無沙汰です。

さて、ちょくちょく依頼の音源をいただく中で、主にリテイクをお願いしているものは音割れや酷いポップノイズ・環境音などの音質に関わる物が多いのですが、それらを解決しても仕上がりに影響するものがあります。

録音のポイントは下記に示してある通りです。

歌ってみた品質向上講座①「録音品質」

基礎スキルと楽曲の不一致は致命的

それは「歌の基礎的なスキル」です。

これを無視してしまうと、いい仕上がりはまず期待できません。

人気で難易度の高い楽曲をただ歌えば数字が伸びるわけでもありません。

早口ベラベラの楽曲を歌えば伸びるわけでもありません。

変にがなったり叫べば伸びるわけでもありません。

それがまかり通るなら他の上手い人、もっと伸びてます。

近年、主に歌われる楽曲が多いのはボカロor関連アーティストさんの楽曲が多いですが、ボカロ文化が生まれて10年以上経過し、それなりに名前の通ってる楽曲は星の数ほどあるわけです。

その中でわざわざ自分が歌えないレベルの難易度の高い楽曲を選定して、どこもかしこもピッチズレズレ・リズムガッタガタの音源を提出してどうにかしてもらおうなんて、

そんな虫のいい話、あるわけない。

名前上げることを目論んで俺カッケーしようとしてもマイナスプロモーションに繋がるだけです。

そういうのを無理矢理補正したりどうこうしたところで結局自身のスキル向上には繋がりません。

①音程~ピッチ補正にも限度はある

ピッチ補正というのはその効果と引き換えに「音質の劣化」という問題もありますので、全体的なクオリティの低下に繋がる可能性があります。

例を挙げると、無理矢理スカスカの声で最高音の部分を出そうとして明らかに届いてない場合、それを補正段階で上げたところでスカスカなのは残念ながら直せないわけです。

明らかに無理して出してひっくり返った声なんて、Auto-tuneだろうがMelodyneだろうが治せるはずはありません。

ちょっとお高いグレードですが、これをもってしてもかないません。

ちょっとしたところが多少ズレるくらいはしゃーないですけどね。それに関してはどうにかなります。だいたいは。

あと、ちょっとズレてる程度が味になることもあるので、むやみやたらに触らないってこともあります。

②早いフレーズ~滑舌は直せない

これもよくありがちです。

速いフレーズを歌いきれずにモタついていたり、下手すると歌詞を端折って意味不明な言語にしていたり。

そんなん持ってこられても、こっちじゃ直せません。

歌詞と音は置き方」という視点で考えると、基本的に相関関係にあるといっても過言ではないです。ポエトリーリーディングなんかの例外もありますが。

あと、シンプルに言えてないのを出すのってダサくないですか?

早いフレーズは何より「繰り返し練習する」のが肝要です。まあどの楽曲もそうなんですが。

③がなり等の使い方~乱用はやめなさい

これは本当に最近になってからポコポコ現れるようになりました。

いや、ろくに訓練もしていない人がやってたら喉痛めますよ。

昔の深夜CMのフレーズではないですが、「がなりやめますか?それとも歌い手やめますか?」になりかねないのです。

あと、「楽曲に合う・合わない」をちゃんと見極めたほうがいいと思います。

明らかになんかそこだけ浮いてる、ってなります。

じゃあどうすればいいのさ?

簡単です。

「とにかく色々聞き、歌ってみる」ことです。

サブスク型の音楽サービスに加入してみるなり、YouTubeやニコニコで色々漁るなりして色々楽曲をまず聞いてみること。

あと、「歌う」といっても、そんなに身構えなくても大丈夫です。

カラオケに行ったりとか、カラオケアプリを使用するとか、あとは家で軽く口ずさむだけでも舌がもつれたりとかしなければちょっと録ってみるとか。

そして先述の通り、練習することです。

今はダメでも2週間後には完璧に歌えちゃった!みたいなことはあるんです。

短期的な目線だけでなく、中長期的な目線も持つようにしましょう。

まとめ

今回は「自分のスキルに合った楽曲を選びましょう」というお話でした。

「録り音の品質がミックス工程を経た音源の品質の大半に直結する」という言葉には、録音品質だけではなく、歌のスキルも関係してきます。

有償でお願いする場合でも、録り音が良ければ補正もそんなに要らずにミキシングや軽いエディットとマスタリング・・・ってなるので、予算を抑えられるという利点があります。

なので、「自分が歌える楽曲を把握しておく」というのは、非常に重要なのです。

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