[2019/12/01更新]「Intel Optane Memory」をサブのHDDの高速化のために導入してみた。

Optane Memoryの裏。 自作・PCネタ

桃莉瑠衣です。

自作PCの近代化改修の一環として「Optane Memory」の導入を試みました。

こちらの記事では、「Optane Memory」の概要や導入手順、効果を詳しく解説していきます。

Optane Memoryとはなんぞ?

Intelの第7世代以降の環境下で使用できる高速化モジュール

Optane Memoryの裏。

Optane Memoryは、マザーボードのM.2スロットに挿入して設定をすることで、HDDやSSD(2.5インチSATAなど)を手軽に高速化できる、というスグレモノ。

例えば、ゲームをHDDにインストールしたり、DAWや動画編集ソフトのプロジェクトファイルを大容量のHDDに保管している場合に威力を発揮します。

なお、初回時はキャッシュを保存するため通常の場合より遅いですが、2回目以降の呼び出し時には超爆速になります。

仕組み

Optane Memoryは、SSDと遜色ない作りですが、上記のように「高速化」に特化したものです。

上記で多少触れましたが、高速化するために溜め込んでおく「キャッシュ」を保存するためのスペースとして、16GB/32GBのストレージが乗っかっています。

この仕組みによって、元々乗っているHDD/SSDを高速化するものです。

また、「3D XPoint」という技術によって、通常のSSDに比べてレイテンシ(遅延)が少なく、その分高速で読み書きができるとか。

「XPoint」は「クロスポイント」と読みます。エックスポイントと思いっきり読みました。

チップセット対応状況

対応しているのはIntelの第7世代以降(Coreシリーズの場合、ステッカーに世代名は書いてあります。)のみとなります。

Optane Memory対応状況(Intel公式)

チップセットの型番でいうなら、200番台・300番台以降です。

Optaneが欲しい場合、チップセットの型番だけでなく、念の為にマザーボードの対応状況を調べるのがいいでしょう。

あとはBTOや市販のPCに組み込みたい場合、「M.2スロットが空いてるかどうか」も重要です。

もしかしたら「既に唯一のM.2スロットが埋まっている!!」なんて悲惨なことになるかもしれません。

第7世代以降でも唯一、H310マザーは非対応です。

CPU対応状況

発売当初はCoreシリーズ(i3/i5/i7)でしか使えなかったものの、現在は第8世代以降のCeleron/Pentiumでも使用できるようになりました。

僕の環境もPentium G5420ですが、正常に動作しています。

Optane Memoryの利点

費用が安く手軽に高速化

「でもお高いんでしょう?」という声が聞こえてきそうですが・・・

箱付きの新品に拘らなければ超安値で手に入ります。

僕は「NW工房」さんで購入しましたが、現在の価格を見ると・・・なんと楽天のほうは税込2800円。(2019/12/01現在)

僕はPayPay決済を使いたいがためにYahooショッピングで購入しました。こちらは税込み3040円。

モンスターエナジー1本分に相当する価格差ですね。

システムドライブ以外にも実は使用できる

このOptane Memoryは元々「システムドライブの高速化」の用途として使用されていたもので、実は市販PCにも多く搭載されています。

ですが、システムドライブにNVMe(めっちゃ速い規格。Optaneもこの規格)のSSDを使っているからこれ以上の高速化は必要なく、むしろ大容量なデータが必要なHDDなどを高速化したい、という用途にも実は向いています。

32GB版もあるが価格が高い

Optane Memoryには32GB版も存在し、ドライバーと一緒にインストールされるユーティリティでの「ピン留め」機能、「統計」が使えるようです。

また、「最速モード」だけでなく、安全性重視の「拡張モード」が使用できるため、安定性を考慮すると32GBを選ぶのが正解と思われます。

ただ、こちらはなんと8000円台。

512GBのNVMe SSDが買えちゃうお値段です。

↑僕が使っているNVMe SSDです。結局導入してしまいました。
システムドライブの高速化にはコスパ難アリすぎます。

導入方法

それでは、概要の説明も終わったところで導入の手順をご紹介。

なお環境はこのようになっています。

UEFI設定はメーカーによって表記や項目が異なります。詳しくはマザーボードの取扱説明書をお読みください。

マザーボード:GIGABYTE Z390 AORUS ELITE

CPU:Intel Pentium G5420

RAM:Crucial DDR4-2133 16GB

SSD:Transcend 256GB SATA SSD

HDD:WD Red 3TB 5400rpm

OS:Windows 10 Pro 1903 64bit

※リンクはAmazonに飛びます。

前準備1:ドライバーを導入

まずはOptane Memoryのドライバーとユーティリティをインストール。

注意:既存のIRST(ラピッド・ストレージ・テクノロジー)ドライバーとの同居はできません。ドライバーがインストールされている場合は、アンインストールを行ってから作業をしてください。

※既にOptaneの対応ドライバーが入っている場合は操作不要かもしれませんが、ドライバーのリリース日などを見て判断をお願いいたします。

ドライバーのダウンロード

インストールが終了したらいったん再起動。

前準備2:UEFIの設定

次にUEFIを設定していきます。

「CSM Support」をオフ

まずは「CSM Support」をオフに。

これは古いOSやデバイスをサポートする機能です。

SATAモードの確認

SATAモードの確認をします。

このマザーは初期状態で「Intel RST Premium With Intel Optane System Acceleration」となっているのでOK。

マザーボードの設定が「AHCI」になっている場合

この場合は、設定は「AHCI」のまま、一旦UEFIを抜け、Windowsを起動させましょう。

この設定をスルーするとWindowsが起動不可になることもあるそうで。

Windowsでスタートメニューを表示させた状態、またはWinキー+Rで「ファイル名を指定して実行」の画面を出してから、

「regedit」と入力。

すると、レジストリエディタが開きます。

レジストリエディタが開いたら、上部のアドレスバーの「コンピューター」の後ろに下記のパスを入力してEnter。

※アドレスバーが表示されていない場合、「表示」→「アドレス バー」で表示されます。

\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\iaStorAVC\StartOverride

そうすると、中に「0」というデータがありますので、それをダブルクリック。

すると値の編集画面が出てくるので、値のデータ(黄色マーカー部分)を「0」に設定。

この設定をした後にUEFI設定を行ってください。

RSTリマッピングを有効化

 

こちらを設定していないとそもそも話になりません。

画像の選択項目はなんか難しそうですが、左下に「Storage Remapping」という表示があります。

取扱説明書やUEFI設定を参照し、「Remapping(リマッピング)」というワードを探してみましょう。

見つけたら、有効(Enable)にするなり制御下に置く(Controlled)なりに設定。

こちらの場合は「RST Controlled」に設定。

他メーカーのマザーボードの場合、Optane Memoryを挿入したM.2スロットを指定して設定する必要があったりするようです。

その場合は装着後に改めてUEFIを確認することをおすすめします。

必要な操作が終わったら、設定を保存して再起動。正常起動を確認してから装着作業に入ることをおすすめします。

いよいよOptane Memoryを装着。

さて、下ごしらえが済んだところでいよいよ装着です。

ボールペンよりはるかに短いコレを、いよいよ装着。

すべての作業は電源を切って、コンセントを抜くかメインスイッチを切ってから行ってください。
ケースを開けて装着準備。
このマザーボードにはM.2スロットが2つあり、うち1個にはヒートシンクが装着されています。
それをOptaneに使うのは勿体ないので、PCIe×16スロットの下にある2番目のM.2スロットを使用することに。
ただしグラボが邪魔なので、外してしまいます。
念の為、拡張カードはすべて外してから作業することをおすすめします。
ネジがついている場合はそれを前もって外しておきましょう。
そしたら実装パーツやステッカーのある方を上にして、M.2スロットにさくっと。
このマザーの場合は、だいたい先端の端子が見えなくなる程度まで挿せば丁度いいですね。
そしたらネジをつけ直して、装着完了。
この場合はマザーボードに装着されているネジを使用していますが、大型のグラフィックボードを使用している場合には干渉する恐れがあるので、マザーボードに付属している・または市販されているM.2固定用のネジの使用をお勧めします。

難なく装着完了。
Windowsでのセットアップ作業に入りましょう。

Windowsでの設定

装着したらOptaneメモリーのユーティリティを起動し、認識されていることを確認。

一番上の「セットアップ」からごにょごにょと設定。

2番目の項目は高速化したいドライブを設定。

 

「有効」ボタンをクリックして、ちょこっと待てば・・・

処理が終了。再起動すると・・・

これで終了。前準備さえ済ませれば簡単です。

Optane Memoryの実力をベンチマークで見る!!

無事にセットアップが終わりましたが、果たしてこれで高速化できたのか??

というわけで、みんな大好き「CrystalDiskMark」で計測。

CrystalDiskMark(窓の杜)

こちらがOptane適用前のHDD。ランダムアクセス性能がやっぱり弱い。

こちらがOptane適用後。

「ウッソだろお前!?」と叫ぶくらいにリード・ライト共に向上。

ちなみに先述の通り、アプリケーションを起動させる用途の場合は、まず1回起動させないとキャッシュが溜まらないので、めっちゃ遅いです。

2回めからが速いんです。

ちなみにこちらがSSDの数値。これすらも超えてきたから恐ろしい。

ただ、SSDにOptaneを適用すると、HDDとほぼ同等の数値になりました。

つまり読み取り性能は上がるが、書き込み性能は下がるという結果。

HDDのほうが効果は高そうですが、読み取り性能の高さが上がるのを考慮すると、起動の高速化などは見込めますね。

まとめ:体感速度の向上など、格安で大きな効果はあるが・・・

ざっとまとめます。

16GBのOptane Memoryを導入したことによって、ファイルの読み出し速度はかなり向上しました。

導入後にCubase AI 10DaVinci ResolveなどのソフトをDドライブに移して起動したところ、SSDより高速(体感ですが)な印象もあります。

しかし、32GB版と比較すると、速度重視の「最速モード」縛りになってしまい、書き込み速度を犠牲にして安全性を向上させられる「拡張モード」が使えない点、一部機能の制限など、劣る面も存在します。

そこがどうしても気に食わない場合は32GBのほうを購入することをお勧めします。

ただ、32GB版はシステムドライブのキャッシュとしてはコスパに難ありです。

もうちょっと出せば充分な容量のNVMe SSDが買えてしまうんですよね・・・

HDDを起動ドライブとして使用している場合はかなり有効な手段ですが。

多少の安全性を捨てて16GB版を買って爆速で突き進むか、コスパと書き込み速度を無視して32GB版で読み出し速度の高速化や(こちらも突き進む選択肢はあります)その他付加価値を狙うか、なんとも微妙だなあ・・・という印象が。

ただ、3-4000円程度で大きな効果を見込めるので16GBでも充分っちゃあ充分です。

おまけ:Optaneを手にしてしまったことで新たな欲求が?

どうでもいい話です。

このOptane Memoryに採用されている「3D XPoint」という技術を知ってしまったことによる弊害が。

「このチップが載っているSSDが欲しくなる」

というものです。完全に沼です。菊正宗のアレです。

菊正宗のCMで「うまいものを食べるとキクマサが欲しくなる。辛口のキクマサを飲むとまたうまいものが食いたくなる」のループ的なCMが昔あって、放送禁止になったとかなんとか。ただしWebサイトはあります。
ただ、ここまで到達するには、相当の出費が必要になります。

280GBで4万・・・完全に怖い人向けです。
今1TB1万とか出てるご時世にこれですからね。明らかに次元が違います。
多分、縁はなさそうです。
それでは。

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