【令和最新版】手軽に「ケロケロボイス」をできるプラグインは?無料・有料ごちゃまぜで比較してみた。

DTM/音響関連

桃莉瑠衣です。

さて今回は、「歌ってみた」をやったりしていると一度はやってみたくなるものランキング第1位(ソースなし)の「ケロケロボイス」にフォーカスを当ててみたいと思います。

※「ピッチ補正プラグイン」の比較ではありません。

ケロケロボイスってなんぞや?

あれこれ説明は面倒くさいので、説明放棄します。以下の動画をごらんください。

あと、これなんかもいいですね。推しの歌ってみたですみません。

要は「ロボ声っぽくする」アレです。

それらができる(できそうな)プラグインを自分の手元にあるものから10種類比較検証してみました。

比較してみた

実際に歌って、その音源にぶっ挿しました。

ちなみに課題曲は「Kawasaki Drift/BAD HOP」です。歌うのきつかった…

てなわけで、プラグインを片っ端からインサートして、ON・OFFをして比較してみました。

有料

まずは有料プラグインからご紹介。

Celemony「Melodyne 5 Assistant」

価格:28,600円(299USD)

※日本円はbeatcloudでの販売価格です。

公式製品サイト

個人ユースではド定番のピッチ補正ソフトです。

補正作業を直感的に進めることができるのも人気の理由ですが、ブラックフライデーなど時期を狙いさえすれば安価に手に入るというメリットもあります。

また、Studio One ProfessionalやProTools(サブスク版)などのDAWにはこのエディションの1つ下である「Essential」が同梱されています。

入手のハードルが非常に低い(それでもAssistantにすると万単位はかかりますが)のも人気の理由の一つです。

さて、トップバッターのMelodyneですが、こちらは基本的に「ピッチ・タイミング補正用ソフト」として使用することが前提になっている印象を受けます。

補正する過程で作り込めばできなくもないですが、「手軽に」という前提からは外れます。

よってこちらは選定対象外となります。使い方としては、あくまで「補正」に絞って、そこから別のプラグインでエフェクトをかけてフォローする使い方がいいでしょう。

Antares「Auto-tune」

メーカーサイト

主にプロの現場で使用されているプラグインです。これがケロケロボイスを生成するエフェクトとしては一番有名です。今回はそのうち、主要の3エディションを比較してみました。

価格は日本代理店での販売価格とAntares公式サイトでの販売価格を併記しております。

・Pro(最上位版)

価格:48,400円(399USD)

日本代理店製品サイト

Auto-tuneの最上位版。他のエディションとの一番の相違点は、画面上部で「GRAPH」に切り替えると、線を書いたりして細かな補正ができるため、通常のピッチ補正プラグインとしても使用できる点です。

オートで使う分には下位グレードのArtistと同様。しかしグラフモードがあるため、更に詰めて楽曲の完成度を上げたい時に対応ができます。

オートモードで設定したのち、グラフモードに移動して「IMPORT AUTO」を選択すれば、オートモードで設定された線がそのまま出てくるため、そこから微調整が行えます。

※GRAPHモードを使用するには波形を何らかの形で読み込ませる必要がありますが、こちらでは割愛させていただきます。

・Artist(Proのいっこ下)

価格:36,300円(299USD)

日本代理店製品サイト

こちらは上から2番目のグレードとなります。「GRAPH」の切り替えがありません。ただそれだけです。

しかしそれ以外の設定パラメーターは豊富で、MIDIトラックと連携させることもできます。

CLASSICモード(Auto-tune 5を再現したもの)が使えたり、捕捉できる度合いを調整できます。

手軽で高品質なエフェクトを求めているならこちらがおすすめです。

・Access(簡易版)

価格:12,100円(99USD)

日本代理店製品サイト

こちらは最廉価グレードとなります。

上2つとは異なり、設定項目が「スケール」「RETUNE SPEED(補正がかかるまでのスピード)」「HUMANIZE(持続音を自然にするパラメーター)」のみです。

例えば上位版に搭載されている「CLASSIC(過去のAuto-tuneの動作を再現するもの)」のモードや、「FLEX-TUNE」「TRACKING(音を拾う度合い)」などの設定項目、MIDIとの連携などはありません。

更に、Pro/Artistでは細かく設定できる「RETUNE SPEED」「HUMANIZE」は3段階のみと、大幅にデチューンされています。

ただしその分安いです。Artistと比較するとなんと200USDも差があります。更にセールで49USDまで下がる時期もあり、時期を狙えば更に入手しやすいのも利点です。

上位グレードはなかなか値下げがされないので、入手性が一番上がりやすいのがこのエディションです。

「気軽にケロケロで遊びたい」方にはうってつけではないでしょうか。

物足りない場合はAccessを踏み台にして上位グレードを狙うという選択肢もあります。

柔軟な設定ができないため、あくまで「簡易版」であることを留意の上で使うのであれば全く文句なし、と言っていいでしょう。廉価版とはいえ流石のクオリティです。

もうひとつの選択肢「Auto-tune Unlimited」はどうなのか?

さて、実はAntaresのサブスクリプションプラン「Auto-tune Unlimited」が存在します。

Antares公式製品サイト

価格は年額プランの場合179.99USD(通常価格249.99USD)、月額プランの場合は24.99USDかかります。

※年額プランは日本代理店からも19,800円で購入出来ます。(数量限定、通常価格は24,200円)

内容としては、Auto-tuneシリーズ全種類(ここでは紹介されていないEFX)、「AVOX 4」というボーカル処理用のプラグインスイート、更にAuto-tune Vocodist/Auto-tune Slicerが入っています。

ただ、こちらはあまり「買い」でもないなーと個人的には思います。理由としては、

・そもそもAuto-tune全種類必要なのか?

・AVOX 4も全て使い切るほどのものではなく、必要なものを単品購入するほうがいいのではないか?

これらを考慮すると、年額はともかくとして月額プランは多少割高感があります。

例えば月額プランを1年間継続した場合299USDかかりますので、Artistの永続版と変わりありません。

上記の理由から、主にAuto-tuneを目当てにして契約するとコストパフォーマンスはあまり期待できません。

しかし、Auto-tuneの各エディションをシーン別に使い分け、AVOX 4のエフェクト群を使用しまくる場合や、Auto-tune Vocodist/Slicer(こちらはサブスク限定)を使用する場合はアリだと思います。

しかし繰り返す通り月額プランだと多少割高ですので、年額プランでの使用をオススメします。

Plugin Alliance「bx_crispytuner」

価格:399USD(セール価格最安:29.99USD)

公式サイト製品案内

こちらはもともとCrispy Audio社が開発していた「CrispyTuner」をBrainworx社が買収し、新バージョンとして提供されているものです。

個人的にこのプラグインは「Auto-tuneキラー」ではないかと思っています。

こちらの強みは、Plugin Allianceサブスクリプション契約のパック(Mix&MasterやMEGAなど)に収録されていることです。

※収録されているバンドルは公式サイトにて確認できます。

そして、楽曲のスケールを自動で検出できる「bx_crispyscale」もセットでついてきます。Auto-tune ProとAuto-keyの関係と一緒ですね。

永続ライセンスでも購入でき、通常価格は399USDですが、Plugin Allianceのセールですごく安く入手できる場合もあります。

音に関しては、ちょっと設定してやれば「あの感じ」が簡単に出ます。

Auto-tune固有の機能であるCLASSICモードなどはついていないのと、グラフィック補正に多少の難がある点を除けば、これが最良の選択肢かと思われます。

Waves「Waves Tune Real-Time」

実売価格:35.99USD(4,565円) ※標準価格は199USD(26,400円)

代理店公式サイト

「Gold」「Platinum」などのプラグインスイートで有名な老舗、Wavesからもケロケロできるプラグインが出ています。

基本的な設定のほか、MIDI連携もついています。

Wavesプラグインの最大の利点は、「大将、やってる?」みたいな感じでサイトを覗くとだいたい何かしらのセールが行われているので、これに限らず何でも安く入手しやすいことです。

有料プラグインの中で事実上の最安値はこれじゃないでしょうか。

で、肝心の音質面なのですが、ちょっと見劣りします。ほんのちょっと。

無料プラグインで多少あった音がガサガサする感じがほんの少し顔を出してきます。

ただ、こういったものはEQで該当箇所らしき部分を少し削ってやればだいぶマシにはなると思います。

無料

Auburn Sounds「Graillon 2」

対応プラグイン形式:VST/AU/AAX

対応OS:Windows/macOS

ダウンロード先

こちらは無料で使用できるプラグインとしては最も有名ではないでしょうか。

オーソドックスなVST/AUだけでなく、AAXも対応しているのでProToolsでも使用可能です。

こちらには有料版(29USD)もあり、購入すると「PITCH-TRACKING MOD」と「BITCRUSHER」が開放されます。

楽曲スケールの設定は画面内では行わず、DAWのプリセットから設定するタイプとなっています。

※筆者環境ではプリセットが表示されなかったので、手動での設定となりました。

きちんと捕捉できてはいる印象です。どれくらい掴むかは鍵盤の上にある「Enable」を回してやれば調整できます。今回はフルテンで。

しかし、「Smooth」を0のままで使うと多少ガサつきます。ここは調整してやればいいのであまり問題はありません。

動作も軽く、無料プラグインの中ではトップクラスといっていいのではないでしょうか?

Melda Production「MAutoPitch」

対応プラグイン形式:VST/AU/AAX

対応OS:Windows/macOS

ダウンロード先

個人的印象としては「なんか無料でプラグインがいっぱい入ってくる会社」で固定されているMelda Productionの製品です。

こちらも主要プラグイン形式は全対応。

楽曲のスケール選択や掛かり具合の調整・音の高さやフォルマントの調整など、有料プラグインと遜色ない機能がついています。

設定項目が多く、それでもとっつきやすいのはいいのですが、実際に使ってみると多少のガサつきが生じます。

機能は充実してるだけに残念だなあ…とは思いますが、無料なので仕方ないと割り切るしかないでしょう。

GSnap

対応プラグイン形式:VST2

対応OS:Windows

ダウンロード先

Windows環境限定で動くプラグイン。こちらもスケールの設定が簡単です。

また、ガイドメロディのMIDIを用意すればそれと連携させる機能もあります。

また、一見して操作方法が非常にわかりづらいという印象を受けました。

掛かりが有料・無料すべてと比較して弱いです。

また、主流になっているVST3ではなくVST2形式のため将来性はあまり保証できません。(Steinberg公式に飛びます)

あえて選ぶようなもんでもないかなーと思いました。

Voloco

対応プラグイン形式:VST3/AU

対応OS:Windows/macOS

ダウンロード先

こちらはもう「ザ・シンプル」なプラグイン。スケールとプリセット、あとは「PITCH CORRECTION」で掛かりを設定するだけの超簡単操作。

ちなみに、プリセットは「HARD」「NATURAL」の他にもありますが、完全に声が変わる系のエフェクトですので実質2種類となります。

「こんなんで大丈夫なのか?」と不安になりそうですが…

派手な掛かり方を求めている場合はコレ。

「Hard」「Natural」両方の設定でも充分使えます。難点としてはインサートすると多少音量が上がるので、フェーダーなどで調整が必要かと。

また、一度保存しても再度開いた時にスケールなどの設定が飛ぶことがあるのが難点なので、設定したらレンダーしてしまうといいかもしれません。

総評

さて、有料・無料含めて検証してみたわけですが…

安定した品質なら「やっぱAuto-tuneなんだよなあ」ともなりますが、bx_crispytunerやGraillon等、安価・無料で手に入る中で結構恐ろしいダークホースもいる、という感想でした(小学生並みの感想

しかし音源が結構雑に歌っているのもあり、それでインプレッションの差異はかなり出ている可能性があります。

ケロケロプラグインを選ぶ際のご参考にどうぞ。

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