【Tips】WindowsでDTM環境を快適に送るための設定ガイド

桃莉瑠衣です。

皆さん、DAWやオーディオインターフェイスを使用する際、こんなことにお困りではないですか?

  • DAWがよく落ちる
  • オーディオインターフェイスからポツポツといった音が出る
  • 特定のプラグインで「CPUを使い切りました」というエラーが出る

こういったトラブルは、実は解決する方法があったりします。

注意

これから紹介する設定には、PC消費電力の増大(ノートPCの場合はバッテリー駆動時間が短くなるなど)や寿命の短縮といったリスクもあります。ご承知おきください。

そもそものトラブル原因とは?

原因は複数ありますが、代表的なものを挙げていきます。

PCのスペック不足

これに関しては、まず「DAWやハードウェアの推奨スペックを満たしているかどうか」が重要です。

「ギリDAWが開ける程度」を満たしていても、例えば作編曲やミキシングでは他のソフトウェアと複合させて使う場合もありますので、余裕をもたせたほうがいいです。

とはいえ、デスクトップならたとえ古い世代でも「Core i5以上」「メモリ8GB以上」、あとはストレージは余裕をもたせればだいたいはいけます。

ちょっと無理そうなら買い替えも視野に入れましょう。

CPUの周波数変動

DAW周りでトラブルを起こしやすい原因の一つが実はこいつなのでは?と勘ぐりたくなるのがこれです。

Core i7-12700Kのスペックシートを一例にとると、

「Performance-Core(以下P-Core メインとなるコア)のベース周波数とターボ状態での最大周波数」

「Efficient-Core(以下E-Core 低負荷動作を割り振るためのコア)のベース周波数とターボ状態での最大周波数」

「ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー3.0(長い)の動作周波数」

と、ずらりと並んでいます。

これを簡略化すると、「ベース周波数」「ターボ周波数」「更にメーカー独自機能でカツ入れしたときの動作周波数」に分かれています。

実は、PCの動作中はデフォルトの設定だとこの3つの範囲で周波数が行ったり来たりしています。

負荷やCPU温度に合わせてウロチョロしているのですが、これがDAWでは大迷惑。

例を挙げると、ProTools上でRX8 Voice De-noiseを動作させたときにモードを変更すると「CPUパワーを使い切りました」というメッセージが出てくることがあります。

そういったトラブルを避けるために対処が必要です。

省電力設定で余計な動作をされている

こちらも厄介です。

PC内部の省電力設定は先述の周波数変動とも絡んできます。

USB周りでは「オーディオIFが正しく認識しない」などのハードウェアトラブルを誘発する要因になります。

なので、こちらも潰してしまいましょう。

これらの設定、実は・・・

さて、今から紹介する設定方法なのですが、実は一部DAWやハードウェアの「最適化ガイド」に書いてある方法だったりします。

ハードウェアの場合はAntelopeやUniversal Audio、DAWの場合はCubaseやProToolsのWebサイトに最適化ガイドがあり、そこに書いてあります。(4つの製品・メーカーの設定ガイドは後述)

しかし、メーカー指定のガイドに目を通していない方もいらっしゃると思いますので、こういった形で共有する形をとりました。

更に+αも盛り込んであります。

解決法

注意事項

ノートPCでこれらの設定をすると、バッテリー駆動時の稼働時間が減少する可能性があります。基本的にノートPCではACアダプタによる稼働を推奨します。

BIOS(UEFI)上での設定

まず、PCを起動または再起動したときにメーカーのマークやらやたら文字が出てくることがあると思います。

その画面が出る前か出た時のタイミングで「Del」キーを連打してみましょう。

そうすると、UEFIというPC内部の動作を設定できる画面に入ります。

ここからの設定に関しては、PCやマザーボードによって操作手順が異なります。
PCやマザーボードの説明書などを参考にしてください。

周波数を変動させる機能や省電力機能をオフにする

デフォルトの状態でCPUの周波数を変動させたり、省電力状態に持っていく機能が数種類有効化されています。

代表的なものとしては、

  • Intel TurboBoost(AMDの場合はPrecision Boost)
  • SpeedStep Technology/EIST(Cool’n’Quiet)
  • C-State

これらの機能をすべてオフにします。

CPUの動作倍率を固定させる(PCによっては出来ない場合あり)

この設定が先述の「+α」の方法になります。

こちらはマザーボードやPCのBIOSに設定項目があるかどうかで変わります。

また、自分が使用しているPCの「全コア周波数」を把握する必要があります。

検索サイトで「(CPU型番) 全コア」とかで検索すると出てくることがあります。

例えば、私が使用している「Core i5-10500」では、全コア周波数は4.2GHzです。

※Intel12世代以降に関してはコアの種類が2種類に分かれており、その関係か情報が出てきておりません。

Windows上での設定

続いては、Windows上での設定です。

電源オプションの設定見直し

まず、スタートメニューをクリックし、検索窓に「電源」と入れてみてください。

それだけでは出てこない場合もありますので、その場合は「電源プランの選択」と入れてみれば出てきます。

「電源プランの選択またはカスタマイズ」という画面に入ったら、プランを「高パフォーマンス」に設定しましょう。

そして、選択画面の右側にある「プラン設定の変更」をクリックすると、下記の画面が出てきます。

まずここでは、「コンピューターをスリープ状態にする」を「適用しない」にしておきましょう。

表示されたら、次は「詳細な電源設定の変更」をクリックします。

すると以下の画面が出てきますので、

「USB設定」→「USBのセレクティブ サスペンドの設定」を「無効」、

「プロセッサの電源管理」の最小・最大がいずれも100%になっているかを確認

これで電源オプションによる設定は完了です。

デバイスマネージャーでUSBの省電力設定を切る

お次はちょっとめんどくさい作業になります。

スタートメニューを右クリックすると、メニューが出てくるので、その中から「デバイスマネージャー」を選択します。

すると下記の画面が出てくるので、その中から「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」を展開してみましょう。

ずらっと出てきましたが、

「Host Controller」「ルート ハブ」または「Root Hub」と名前がついているものに狙いを絞ります。

右クリックして「プロパティ」を押すと、以下の画面が出てきますので、「電源の管理」タブに移動します。

画像ではチェックが入っていますが、「電力の節約のために~」と書いてあるチェックを外してしまいます。

この設定を先述のホストコントローラーやルートハブ系全てにやってしまいます。

これでWindows側の設定も全て完了です。

その他の設定(該当ソフト・ハードを使用している場合)

下記のソフトウェアをお使いでさらに設定を詰めたい場合は、各公式サイトを御覧ください。

Pro Tools – コンピューター最適化ガイド

Cubase – ヤマハ公式Q&A

Universal Audio(UAD-2) – Thunderbolt関連の設定

Antelope – Windowsの最適化設定

まとめ

ざっとまとめるとこんな感じです。

  • 省電力機能を切る
  • CPUの設定を変更し、周波数の変動要素をなくす

これらの設定見直しにより、DAWの動作が改善する可能性があります。

筆者自身、上記の設定を全て行った結果CPUの周波数が上限付近で固定されており、変動しなくなっています。

しかし最初に言ったとおりリスクもありますので、一度試しにやってみて効果が出ないようなら戻してみてもいいと思います。

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